借景のピクチャーウィンドウ
(東京都世田谷区)
在来木造3F建て。完全分離2世帯住宅です。
コンセプトは隣の敷地の桜を内部空間に取り込む事です。桜の方向に大きなテラスと大きなピクチャーウィンドウを計画する事で隣家の桜を内部空間に引き込み豊かな生活を実現しました。ピクチャーウィンドウの位置はLDKの何処にいてもその気配を感じられるよう意図的に計画されています。建物はロフト(小屋裏)など容積率対象床面積に含まれない空間をうまく活用する事で2世帯7人家族が住むだけの部屋数と収納量を確保しています。
外観
白黒のメリハリが効いた外観です。1Fが親世帯。2F、3F、ロフトが子世帯です。外観
隣地の桜の木に向かってはランダムに大小のスクエアな窓が配置されています。外観(夕景)
夕方になると大小のスクエアな窓から内部照明の光が外部に漏れて、より印象を深くします。外観
水平ラインを強調した外観は高級感を生むよう意図されています。テラス
2Fのテラスは隣地の桜を切り取るように壁と天井を真っ黒に塗りこんでいます。LDK
キッチン、換気扇、吊り戸棚は造作の特注とし、過度に主張しないデザインにまとめています。LDK
綺麗な四角形のLDKです。大きな開口部の設置、室内ドアに透明度を持たせる事などで開放感を演出しています。ピクチャーウィンドウ
大きなはめ殺しのピクチャーウィンドウはお隣さんの桜の木を借景にします。透ける床
ロフトの床は透明なアクリル板を採用する事で下階の3F廊下と視線でつながる不思議空間になっています。室内ドア
枠の無い特注ドアはシンプルさ美しさを追求しました。空間を広く綺麗に見せる効果があります。キッチン
特注キッチンは過度に主張しないデザインにまとめつつ、吊戸棚の下面にはステンレスを貼り機能性に配慮しています。ロフト
ロフトの床を一部透明なアクリル板を採用する事で下階の3F廊下とつながり面白さや空間の連続感を作っています。